
私が手術を受けたのは、16週に入った時でした。
本当にギリギリまで産むか悩んでいました。
本当に堕ろしても良いのだろうか、単なるワガママなのでは?という問いがずっと頭の中にグルグルと回っていました。
何週間も悩んで、気が付くと赤ちゃんはムクムクと育っていきました。
そして、遂16週になる少し前に中絶を決意しました。
赤ちゃんはかなり順調に育っていたので、手術は1日で終わらないかもしれないと言われました。
入院の用意をして、病院へ行きました。
赤ちゃんを堕ろす方法は大きく2つあるそうです。
まず、12週までの早い時期であれば、機器を使って胎児を吸引するそうです。
吸引した後に、棒のような器具を子宮に挿入して掻くと胎盤などが取れるのです。
12週を越えると、赤ちゃんは機器で吸い取ることはできません。
死産をさせなければなりません。方法は、陣痛誘発剤を使って人工的に出産させます。
未熟な状態で生まれてくるので、大抵の胎児は子宮から出てくる前に死んでしまいます。
それでも生きたまま生まれてくる胎児もいます。
しかし、生まれて産声をあげても、機能がきちんと出来ていないので、生後まもなく息を引き取っていきます。
12週を越えると、胎児は豆粒ではなくて指や鼻、口など本当に人間の形をしています。
形がはっきりしている分、私には「人間を殺した」という意識が大きかったです。